ユーティリティとしての定義群

JA Qualia

はじめに

これまでに公理とそこから導ける定理について整理してきた。

本稿ではその付随文書として、これらの公理や定理が存在する世界においてファンタジー的概念を扱うための共通語彙について整理する。

なお、本稿の内容は公理や定理ではないことに注意されたい。

なお、本稿についてもCC-BY-SA 4.0が適用されるものとする。

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汎用定義

ここは公理というより、この体系上でファンタジー概念を扱うための共通語彙。

魔法

魔法とは、任意の実体における現実に成立しうる任意の要素/状態が、当該実体の任意のタイミングでその現実に干渉することである。

魔法には、

  • 術者を必要としない
  • 生命を必要としない
  • 意思を必要としない
  • 魔力を必要としない
  • 呪文を必要としない

したがって、人間による魔術だけでなく、精霊、神、魔道具、自動現象、あるいは未解明理論で浮いている島なども取り扱うことができる。

島 I なら、基準になるのは観測者ではなく島自身における現実 Rᵢである。

敵性体

敵性体とは、ある生命のステート履歴記録終了を実現可能な存在または現実である。

平たく言えば、**「おまえを殺せるなら、おまえにとってあいつは敵性体」**となる。

したがって敵性体は、

  • 生命である必要がない
  • 意思を持つ必要がない
  • 敵意を持つ必要がない
  • 実際に生命を終了させた実績も必要ない

あくまで特定生命との相対的関係として成立する。

生命 A を X が終了可能なら、

X \in Hostile(A)

となる。

そのため敵性関係は非対称でもよい。

作品依存として残している領域

公理 ならびに 定理は、個別要素の詳細——自由度への干渉可能性時間操作ワープファストトラベルアイテムボックス復活不死記憶継承精霊アンデッド幽霊因果改変などを原則として定義しない。

これらはすべて作品依存であり、公理 ならびに 定理と矛盾のないよう設定すべき事項である。

例えば時間操作なら、

「対象の時間自由度への干渉が可能」

という作品固有条件を置けば、時間自由度に対する数値操作として、加速・減速・停止・逆行などを構成できる。

ワープも同様に、空間自由度への数値操作として構成可能だが、そう実装しなければならないわけではない。

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